シルバービーズの作り方・作業工程

インドのシルバー細工熟練の背景: シルバーは富と権力の象徴であり、財産、宝飾品として貴族やマハラジャ（王族）に身に付けられてきました。
そのため、インドのシルバービーズは卓越＆熟練の技巧で「優雅で繊細」なデザインです。; Pronではシルバーの純度が９２．５％のものを扱っています。
ここでは、シルバービーズの特徴と作り方の過程を少しお話します。

シルバービーズの加工過程

シルバー細工は、火で銀を溶かすという制作工程のため、熱が逃げないように密閉した部屋の中で行います。それはもう、暑いです！

下準備では、1mm以下のサイズの小さなボールを作ったり、細い銀線をツイスト状にしたり、銀線を平たくしてから枠を作ったりします。また、それらから花模様を作ったりします。そしてアクセサリーやビーズへと加工されていきます。

シルバーとシルバーを接着するとき、何を使うのでしょうか?

答えは銀の特徴にあります。‘融点の低い’純度の低い銀が「接着剤」の役割をするのです。

まずビーズの土台をつくり、土台に純度の低い銀を高熱の火で溶かしながら…小さなボールや銀線を土台にさらに貼り付けていくという繊細で一瞬の緊張した作業が繰り返し一つのビーズ加工の中で続いていきます。

こうしてシルバービーズや様々な装飾品が手作業で作られていきます。

【シルバービーズの部品の小さな輪を作る工程】

シルバーの針金を作り、それを棒に巻いていく

火で溶接し、完全な輪にする。2-3mmの世界なので大変な下準備・作業です。

シルバー細工の修行・【弟子制度】: インドでは子供の頃から親方の家に住み込み、「将来、シルバースミスになって家族を養うぞ!」
という夢を持ちながら独立するまで（18～40歳くらい）技術を学び、腕に磨きをかけます。; 余談ですが・・Pronのビーズを作っているシルバースミスの一人、
ナレーシュは13歳で故郷カルカッタを出てラジャスタンに行き、チャイ屋さんで働き・・・
それから流れ流れてシルバースミスの修行を積み、20歳で独立。ちょっとはにかみながら話してくれました。
今やお弟子さんが30人いる、いつも大忙しの工房です。; しかし、時代の流れで「弟子制度」の存続が危ぶまれてきています。
もっと最初から楽なお仕事がインドでも増えてきたり、WebShopが世界的な主流となり、
大手のいくつかの会社が給料制にし始めたためです。
目先のお給料が、将来的な「技術・工芸継承」「独立・成功」を見えなくしてしまっています。
　　　色々な面で、本当に残念な流れにならないよう、Pronは親方たちを応援していきます。

シルバービーズ制作は分業制: 一つのファミリーの中での彼らの作業は分業制で、一つ一つの技術を熟練すると
一段階難しい技巧を学ぶ、といった時間を過ごしていきます。
しかし親方（ファミリー）にも得意、不得意もあり、その親方たちの特徴を知った上で
Pronでは、このデザインはこの親方に、これは彼、と選んで作ってもらっています。

伝統工芸でもあるシルバーデザイン: 世界中に同じデザインのシルバービーズが出回っているのも「伝統工芸」ならではです。
昔からのトラディショナルデザイン（日本の麻模様、縞模様などと同じですね）がそのほとんどであり、
また親方たちが独自のデザインを生む必要がないからでしょう。
現在、外国から持ち込まれるデザインが彼らに新しい風を吹き込んでいます。

石の研磨・石のビーズ作り
	木の棒先に石を付け、ラフな状態からカボション状や美しいカットを施して磨いていくPronの天然石アクセサリーの石は全て手で加工されたものです。また、良質な石を厳選しています
		とても小さい様々なインド製ストーンビーズは一つ一つ穴を開けて、ビーズにされます。とても信じられないほどの工程です

職人さんアルバム-インドのシルバー工房見学

子供の頃から見て修行	丁寧に小さなパーツを並べていきます	コンチョの工房	Pronのコンチョ作り

彫金師たちが作った作品の仕上げが磨き屋さんの手に	火を起していますなんと燃料は牛の糞	インドでは仕事が細かく分かれ全て分業制で各職人（スペシャリストたち）の手を経て一つの作品に仕上がります